虜ノ契 上巻:恥辱の契約 耶雲里緒と耶雲未夢は、家庭の事情により少し特殊な環境で暮らしていた。幼いころに両親を亡くした二人は祖父に引き取られたのだが、その祖父は「耶雲組」という組の組長だった。祖父は孫娘には自分たちとは関係ない世界で暮らしてほしいと考えていて、組みの仕事やしきたりなどには極力関わらせず、ごく普通の女の子として育ててきた。 しかし、祖父が病で倒れたことにより状況は一変する。激化していく縄張り争いに、組長を欠いた耶雲組は耐えられなくなり、組は風前のともしびとなる。 そんな状況に手を差し伸べたのが、かつて耶雲組を破門されたことのある印南組の組長、印南孝三だった。助けるかわりに彼が提案した条件は、一定期間の間、里緒か未夢を自分のオンナとして差し出すことであった。里緒は大切な場所と人を守るため、印南組長のオンナとして暮らすことを決意する。 |
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